キョウツカ・すっきりするブログ

医薬品登録販売者として長く勤務しました。ヘルスケアから料理・栄養、暮らしの情報まですっきりする話をご紹介します。

体重を測って健康を維持![ダイエットだけじゃない]

最近、体重を測っていますか?

 

体の調子は悪くない。

ダイエットも、とくに考えていない。

定期検診や必要な時は病院で測るから。

 

そう思ってはいませんか?

 

でも実は、

あまり体重の管理を必要ではないと思っているうちが、測りはじめのチャンスです。

変化があった時の基準になるのは、『今』だからです。

 

今日は体重と健康についてご紹介します。

 

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年齢とともに体重管理が必要になる

若い頃、「体重」と言えば、スタイルを保つために必要な情報でした。

ダイエットは体重を基準に考える人が、とても多いですよね。

 

今は体組成計と言われる、体じたいのバランスを測れる体重計が主流になってきています。

それとともに、体脂肪、筋肉量、基礎代謝など、以前は話題にならなかった項目が出てくるようになりました。

 

いろんな情報が表示されるので、かえってわかりづらいと感じる方もいらっしゃると思います。

 

今、あなたに必要な体重計は、どういったタイプでしょうか。

 

 

[選ぶポイント]体重だけか、機能重視か

一般的には「使用目的に合わせて選ぶ」のが基本です。

 

例えば、単に重さだけを知りたいのであれば、昔からある機械式のヘルスメーター(目盛りの棒が右に行ったり左に行ったりするタイプ)でじゅうぶんです。

 

私の父は、自分の体重以外に、いろんな重さを測るのに使うので、デジタルでも重さ表示だけのものを使っています。

 

ダイエットやトレーニングをしている方だと、なるべく正確に、脂肪量や種類、筋肉の量や質、基礎代謝量などを知りたいですよね。

 

ですが、日頃の健康管理のためなら、比較的測定項目の少ないモデルでも大丈夫です。

むしろ見やすいですし、記録するにも楽です。

 

例えば、

  • 体重
  • 体脂肪率(体の脂肪の量÷体重×100)
  • 内臓脂肪レベル(内臓脂肪については次の項目で解説します)
  • 筋肉量(筋肉組織の重さ)
  • 基礎代謝(動かなくても生命を維持するために使われるエネルギー)

くらいで、知りたいことはじゅうぶん把握できます。

 

オススメは各社、5000〜8000円代のモデルがお値段も手頃で、かつ必要最低限の項目は測定してくれるタイプになります。

 

メーカーの販売サイトや、家電屋さんの店頭で見ると、とにかく種類が多くて圧倒されますが、「何を知りたいか」「どう使うか」を考えてみてください。

  1. 測定項目はなにが必要ですか?
  2. 大きさは?置き場所はありますか?(立てかけられない機種もあります)
  3. 記録は必要ですか?
  4. 何人で使いますか?
  5. デザインや仕様にこだわりがありますか?

これらを事前にチェックすると、選ぶのが少し楽かもしれません。

 

 

 

●参考●体組成計の使い方● 

  • なるべく同じ時間、同じ条件で測ろう
  • 昨日、今日の細かい数値より、数日〜数週間、数ヶ月と長期的な変化をみよう
  • 起床後、食事後、入浴後は2時間以上たってから測ろう
  • 測定は必ず裸足で、服装もなるべく裸に近い状態で

 

 

『脂肪』を知ろう

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体組成計の測定項目の中でも、体脂肪は、皮下脂肪と内臓脂肪が別々に表示されるなど、より詳しく知ることができるようになりました。

 

皮下脂肪は体の表面の脂肪で、それこそ「スタイル」「体型」などに影響のある脂肪です。

脂肪としては落としづらい(減らしづらい)と言われていますが、多少増えても、深刻な病気にはつながりにくい脂肪です。

 

問題は、内臓脂肪です。

内臓脂肪は文字通り内臓につく脂肪で、腸管などのまわりにつくと、腹回りが目立って太って見えます。

これはやせている人でも、普通体型の人でも、起こりうることです。

とくに30代以降の男性に多いと言われています。

 

内臓脂肪はその脂肪の特性から血液中の脂質の濃度、インスリンの働き、血圧に悪影響をもたらします。

その結果、脂質異常症(血液中の脂肪分のコレステロール中性脂肪が多すぎたり少なすぎたりする)、糖尿病、高血圧などの原因となりえます。

いわゆる生活習慣病というものです。

 

生活習慣病くらいなら、と放置したりすると、動脈硬化から心筋梗塞脳卒中など取り返しのつかない病気につながることもあります。

 

必ずしも、原因のすべてが「内臓脂肪」ではありませんが、リスクを減らすよう、日常生活を見直すことも大切です。

 

 

体重の増減が教えてくれる病気

若かりし日の美容目的のダイエットとは違い、大人の体重管理には重要な意味があります。

 

とくに最近、

  1. 体が重いと感じる
  2. 疲れやすくなった
  3. なんとなく感じ(見た目)が変わった
  4. 服が合わなくなった

こんな心当たりがある人は、今日からでも、ぜひ体重計にのってください。

 

さらに、本人が「体調がよい」と思っていても、まわりからは違って見ていることがあります。

ですが、見た目の話は基本的にしづらいものです。

 

親しい人に「やせたね」「太ったんじゃない」など、ちらっと言われたら、言いにくいことを言ってくれたと思いましょう。

ちょっと傷付くこともありますが、ありがたいアドバイスとしましょう。

 

 

体重が減った

いつも通りきちんと食べているのに減ったら、思い当たることがないか、考えてみましょう。

 

  • ストレスを抱えていませんか
  • 胃腸の調子は大丈夫ですか
  • 食べているつもりでも、栄養が足りていないということはありませんか

 

とくに夏場は、暑いので、ざるそばやそうめんの回数が増えがちですが、いかかでしょうか。

思い当たることがあれば、その理由じたいが改善されれば、体重はおおよそ戻るはずです。

 

もし、思い当たることがなかったら、会社の検診などを待たずに、かかりつけの先生に相談することをおすすめします。

そのためにも、しばらく体重は測り続けてみましょう。

もちろん、ふだん検診を受ける機会がないという方は、チャンスと思って受けてみてください。

なんでもなければ、それで安心できるのですから。

 

 

体重が増えた

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体重が増えた時、まずみなさんが考えるのは、ふつうに食べすぎ飲みすぎ、運動不足、年齢のせいという、よくある理由ですよね。

最初にお話しした「体脂肪」の増加も、これらの理由がすべてあてはまります。

心当たりがおありの方は、食事内容の改善、運動など、できることからはじめてみましょう。

 

その他に考えられるのは、

  • ストレス
  • 薬の副作用
  • 病気

などです。

 

「薬の副作用」に関しては、薬剤師さんに相談することもできます。

医者に行くのはと、ためらわれる方は、調剤薬局へ行ってみるのもいいかもしれません。

 

「病気」は、現在の病気と、これからなるかもしれない病気、両方が体重増加や脂肪の増加では心配されます。

ホルモン系の病気では体重が増加しますし、最近、肥満傾向だという方は、高尿酸血症から痛風脂肪肝やすい炎の悪化、睡眠時無呼吸症候群などのリスクが増します。

 

もちろん「生活習慣病」は常に考えなくてはいけません。

 

いずれにしても、食事や運動などをしながら、実際の数字で体調を把握することも必要です。

血液検査でしかわからないこともあります。

ぜひ検診はうけましょう。

 

 

体組成計で『今』を知る

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昔のヘルスメーターは、実にわかりやすいものでした。

重さを測るだけの機械だったからです。

 

実はそれだけでも、健康を管理する重要な手がかりはくれていたのですが、今はさらに細かい情報を提供してくれる体組成計があります。

 

検診は面倒臭いかもしれません。

でも、その面倒な検診でも、年に数回の数値です。

ぜひ、日々の体から発信される信号を受けとってください。

それもできれば黄色いうちに。

赤になってからでは、遅いかもしれませんよ。

 

体重計や体組成計が、健康な毎日の助けになってくれるはずです。

体温、血圧、脈拍、血中酸素濃度、など、新型コロナウイルスの影響がなくても、知っておいて欲しい数値がほかにもあります。

こういった項目は、自宅で測ることができるものです。

 

自分の体の『今』に、数値という形ででも興味を持っていただけだら、と思っています。

 

▼参考にさせていただいたメーカーさんです▼

 

他にも興味深い計器類や食品があります。

健康管理に興味が出て来たら、みてみてください。

メーカー公式のオンラインショップは無料会員で3年保証です。

 

 

参考サイト:

Wikipedia[基礎代謝]

タニタ[健康のつくりかた]

e-ヘルスネット[脂質異常症](厚生労働省)

 

 

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