キョウツカ・すっきりするブログ

医薬品登録販売者として長く勤務しました。ヘルスケアから料理・栄養、暮らしの情報まですっきりする話をご紹介します。

コーヒーはおとなのリスクを減らす[効果と活用]

コーヒー

そろそろ、涼しくなってきましたね。

朝晩はかなり冷えます。

 

10月1日は『コーヒーの日』です。

みなさんご存知でしたか?

正確には『International Coffee Day』(国際コーヒーの日)と言います。

 

コーヒーのさらなる普及のためにはじまった記念日ですが、現在はコーヒーのフェアトレード(公平・公正な貿易)の促進も目的としています。

 

 

フェアトレードとは▼

発展途上国との貿易の中では、生産者の労働環境や生活水準が改善されない状況が続き、健康被害が及ぶような薬剤の使用、生産性を上げるための環境破壊など、さまざまな問題が生じています。適正な価格による公平で公正な貿易は、これらの改善に繋がります。

 

この問題はコーヒーに限らず、カカオ豆やコットンなど、数々の生産物で起こっています。 

フェアトレードや同様の取り組みについては、認証マークが設けられていることがあります。

現状では販売されているお店も限られています。

もし見かけたら、手にとって見てみてください。

 

 

▼くわしくはコチラをご覧ください▼

フェアトレードジャパン 

 

 

コーヒー生豆

 

 

 

コーヒーにはいいことがたくさんあります

コーヒーじたいのカロリーは約4kcalと低めです。

そして、栄養素も残念ながら低めです。

栄養を摂取するという目的には足りなさそうです。

 

でも、コーヒーの「いいこと」は、栄養以外の部分にあるのです。

 

 

カフェインが含まれている

コーヒーの中で、もっとも有名な成分です。

 カフェインは眠気覚ましというイメージもあるかと思いますが、脳の一部の働きが増す(刺激を受ける)という作用なので、気分的にすっきりしたり、疲労感の軽減にも役立ちます

 

他にも、集中力が増したり、動作の反応時間が上がったりと、良い効果があります

 

ですが、こういった効果は個人差があり、必ずしも「たくさん飲めば能力アップ!」というわけではありません。

 

しかも、飲み過ぎは体にとって危険です。

一般的な量ならあまり問題になりませんが、大量のエナジードリンクやカフェインの錠剤などを常用すると、中毒になるおそれがあります。

 

コーヒーを1日3杯〜5杯くらいまでなら、健康に悪影響はないと言われています

砂糖やミルクをたくさん使うという方や、他のカフェインの入ったお薬などを飲まれている方は、量は少なめにしていただくと安全です。

 

あくまでも、日常の中で楽しむ程度にしてくださいね。

 

 

 

コーヒーでリラックス+集中

カフェインで集中力が増すというお話をしましたが、コーヒーの香りには、リラックスさせる効果が期待できるそうです

 

飲んだ時のような直接的な効果ではなく、脳波の話になりますが、 リラックスしている状態を示すα波が多く出ていたという実験結果もあります。

 

集中力が増していることを示す脳波も、多く出ていたそうです。

もしかしたら、香りで両方の作用があるのかもしれません。

 

いずれもまだ研究段階で、はっきり結果は出ていません。

でも、コーヒーの香りは、とても落ち着きますよね。

 

 

体脂肪も減らせる、ただし運動もしよう

コーヒーを飲むと、基礎代謝が上がり、脂肪燃焼が進み、痩せやすくなります。

これは理論的には、ということなので、ただ飲んだだけで痩せられるという話ではないようです。

 

カフェインの作用の中で、「動作の反応時間が上がる」と書きましたが、簡単に言うと運動能力がちょっと上がるということです。

以前はドーピングの薬物にも指定されていました。

 

せっかく代謝能力も運動能力も上がるのですから、動いて脂肪燃焼を目指しましょう。

 

 

病気のリスクを下げてくれる

コーヒーに含まれるニコチン酸は、コレステロール値を下げる働きがあります。

さらに血栓(血管内の血のかたまり)を溶かす作用を助ける効果もあります。

これにより血液がサラサラになり、血栓が原因でなる病気(脳梗塞心筋梗塞など)のリスクを下げてくれるかもしれません。

 

他にもコーヒーを飲むことで、肝臓に中性脂肪がたまるのを防ぎ、がんを含む肝臓疾患のリスクを減らせるとも言われています。

 

ポリフェノール(抗酸化物質)のクロロゲン酸は、食事で取り込む脂肪の燃焼を助けて、内臓脂肪を減らす効果があります。

さらには体内の炎症を抑える作用があるのではと期待されています。

 

体内や病気に対する作用は、まだ研究段階のものが多く、「コーヒーの効果」ははっきりとわかっていないものも数多くあります。

 

ですが、コーヒーは比較的リスクの少ない飲み物で、かつ健康や日常生活の質を上げるのに役立つということは確かなようです。

 

 

コーヒー

 

今日はできればゆっくり時間をとって、コーヒーの香りと味を楽しんでくださいね。

 

 

それでは、また。

 

   

参考サイト■ 

全日本コーヒー協会

国際コーヒーの日[Wikipedia] 

カフェインが気になる コーヒーは1日何杯までOK?[日経Gooday 30+]

コーヒー1日3杯で、ダイエット・美容に効く[日経WOMAN SMART]

ポリフェノール研究1 コーヒークロロゲン酸類[花王]

 

 

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