こんにちは。
医薬品登録販売者のyamakoです。
前回、『食生活アドバイザー』の2級に挑戦しますと宣言いたしました。
それから勉強をはじめようと試みたのですが、一度勉強する習慣がなくなった身には、なかなか手強いようです。
私が医薬品登録販売者の試験を受けたのは、10年くらい前です。
その後、少し語学の勉強をしたので、その検定を受けたのが5、6年前になります。
それから今日までに失ったもの。
それは『集中力』と『記憶力』。
今回はその『集中力』と『記憶力』を回復する(かもしれない)方法を調べたので、ご紹介します。
老化により失われるものは『やる気』
医学的には、『年齢的に老化が進むから"知能"や"記憶力"が低下する』とは、一概には言えないそうです。
ただ、体内で起こる変化により、勉強を含む行動にも変化が出てきます。
例えば、男性ホルモンの分泌量が減少すると、攻撃性が減退しますが、それと同時に意欲や気力、好奇心などもスイッチも入りづらくなります。
そして脳の一部、前頭葉の老化です。
感情のコントロールや創造性など「気持ち」「心理的な作用」に影響が出てきます。
行動の目的、それに基づいたプロセスの決定。
つまり前頭葉の老化が進むと、段取りが苦手になり、感情の制御が出来なくなる傾向があります。
悲しいことに、もうすでに、私は心当たりがあります。
段取りが苦手になる。
どういう順番が適当か考えているうちに、面倒になってくる。
集中力がなくなり、興味も減退。
すべてが後回し。
しばらくすると、我にかえって後悔します。
若い方でも、行動の基準が「考えなくてすむから楽チン」になっている方は要注意です。
ですが、これはすべて脳の機能の話です。
自分で調べるのが好き、人に頼るのは嫌、どんどん新しいことをしたい、新しいものを見てみたい。
そういったやる気や好奇心がある人は、年齢に関わらずたくさんいます。
そして「考えるのが面倒・苦手」になっている方も、その生活を変えられるかもしれませんよ。
脳を元気にする食生活
脳を活性化するためによいことは色々考えられます。
以前にも記事を書いてみましたが、いわゆる『脳トレ』や、単純に『文字を書く』ということでも脳の働きは活発化します。
さらに、そういった行動をサポートしてくれるのが、食事です。
有名な成分が、DHAです。
さんま、さば、あじ、などの青魚に多く含まれている油で、学習・記憶能力を高めると言われています。
具体的には、脳神経の再生、神経細胞の保護や伝達を促進させる作用があります。
アルツハイマー型の認知症の予防にも効果があるのではと期待されている優秀な脂質です。
またよく似た成分でEPAがあります。
油としては同じグループ(多価不飽和脂肪酸・オメガ3系)で、こちらも血液をサラサラにして流れを良くしてくれます。
血液の流れがよくなると、酸素や栄養分も効率よく運ばれますので、結果的には脳の働きを向上させます。
動脈硬化の予防にもなると言われ、積極的に摂りたい油の一種です。
▼ 魚が苦手な方はサプリで ▼
『ブレイン・フーズ』と呼ばれる、脳の働きを助けてくれる食品は、先にご紹介した魚をはじめダークチョコレートやコーヒー、ナッツ類に卵など。
意外とたくさんあります。
日本食の優等生、大豆
ブレイン・フーズの中でも、とくにおすすめなのが、大豆製品です。
日本では豆腐や納豆、おから、きな粉など大豆の加工食品はたくさんありますし、大豆を使った煮物やスープなどもよく食べられています。
その身近な大豆には、レシチンとチロシンの2つの成分が豊富に含まれています。
レシチンとチロシン、あまり聞き慣れない名前かもしれませんが、ともに脳内の神経伝達物質に関わっています。
レシチンは、アセチルコリンという脳の伝達物質の材料になります。
大豆以外では、卵黄や小麦全粒粉に含まれています。
チロシンはノルアドレナリンやドーパミンの分泌を高めてくれます。
鶏肉や魚介類、乳製品でも摂取できます。
チロシンには、感情や精神機能の調節に関する役割もあります。
集中力を高め、睡眠不足やストレスがかかっている状態でも、記憶や認知状態を平常に保つよう働いてくれると言われています。
(だからと言って、たくさんとれば突然能力が上がるという訳ではありません)
大人になると、毎日10万個くらいの脳神経細胞が死んで行きます。
細胞が減った後にまた作り出せるのか、そのまま減り続けるのか、研究者でも意見がわかれています。
どちらにしても、私たちができることは、
- 脳の原料である大豆などのたんぱく質を補給
- 脳自体の血行をよくするために、栄養をとったり運動などを積極的に行うこと
です。
噛むことで頭は冴える
まず、脳に効率よく働いてもらうための栄養素の話をしましたが、次は『行動』についてです。
『気合い』や『根性』ではなく、誰にでもできる方法です。
『噛む』という動作が、脳を活性化することは、よく知られています。
噛むことで脳の血流量が増え、脳内の様々な活動が活発になります。
神経活動が活発になることで、脳で処理する情報の活用や、感情のコントロール、記憶にいたるまで、あらゆる部分で機能低下を防いでくれると言われています。
じっさいは、柔らかいものの方が食べやすいですよね。
現代はより柔らかい食感のものが好まれる傾向にあります。
ですが、かたいものをしっかり噛んで食べることで、唾液の分泌による消化の促進、脳の活性化などいいこともあります。
口の中の健康を保つためにも、よい作用があります。
なるべくしっかり噛んで、脳と体の活性化をはかりましょう。
今回は、大人が勉強するときに役に立つ、栄養素や成分などご紹介しました。
私が勉強しようとしている『食生活アドバイザー』という資格は、まさに、こういった内容をご案内する役割を担うものです。
ちょっと寄り道ではありますが、私も勉強になりました。
それでは、また。
◆ 参考サイト ◆