"引越しや模様替えで部屋をスッキリ整えたのに、何か足りない"
"何をしても同じような部屋にしかならない"
そう感じた時は、植物をおいてみませんか。
すでに自分の中にある『部屋のイメージ』を変えることができるかもしれません。
場所が変わっても季節が変わっても、少し家具が変わっても、自分の『部屋のイメージ』『いつものパターン』から抜け出すのは、なかなか大変です。
植物は、その凝り固まったイメージから抜け出す手助けをしてくれます。
ファッション誌やインテリア雑誌でも、部屋には必ずと言っていいほど、植物がありますよね。
雰囲気のいい素敵な部屋を目指すなら、欠かせないものです。
しかも、植物は癒し効果があるのですから。
ですが。
雰囲気作りや癒されるつもりで用意した花や観葉植物も、案外手がかかります。
適度な日光が必要ですし、もちろん水やりも欠かせません。
品種によっては温度管理もしなければなりません。
そして、植物を枯らしてしまった時には、情けないやら悲しいやら。
癒されるどころか、気分が沈んでしまったりしませんか。
今回は、そんな失敗なく、安心して楽しめる、今時の人工観葉植物(フェイクグリーン)とその効果をご紹介します。
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観葉植物や花の効果
『緑視率』という言葉を、ご存知でしょうか。
書いて字のごとく、視界に占める緑(植物)の割合のことです。
街づくり、環境整備などで使われる言葉で、どのくらいその区域に緑があるかを調べた数値です。
ではなぜ、緑の割合を調べるのでしょうか。
それは私たちの生活環境において、緑の存在が重要な意味を持っているからです。
つまり、緑がある、というだけで、私たちには"よいこと"があるのです。
たとえば、
この中のいくつかは、みなさんも実感したことがあるのではないでしょうか。
郊外の森林公園などの清々しい空気や、疲れが癒される、あの感じです。
あるいは自然の豊かな場所を訪れると、気分が落ち着いたり、気持ちが前向きになったり。
それは、樹木や花や、その色が私たちにもたらしてくれるものなのです。
これは街づくりの話ですが、家の中でも同じことが言えます。
花や緑を置いただけで、暮らす環境を変えられます。
ちょっとした工夫で、緑を生活に活かすことができますよ。
人工観葉植物や造花のよいところ
わかってはいても、『生活に植物を』と言われると、ちょっと考えてしまう方もいるのではないでしょうか。
冒頭でも少し触れましたが、植物の管理は、手間がかかります。
植物が好きな方にとっては、世話をすること自体が癒しにもなりますよね。
行きている植物のみずみずしさや、美しさは、他には変えられないものです。
ですが、実際のところ、なかなか時間がとれないのが日々の生活です。
せっかくの植物が、「しなければならない」家事の1つになって、負担が増えてしまっては、置いた意味も薄れてしまいます。
そういった「緑は欲しいけど、手はかけたくない」方におすすめしたいのが、人工観葉植物(フェイクグリーン)や造花(フェイクフラワー)です。
枯れないこと以外にも、人工観葉植物や造花をオススメしたいポイントがあります。
- 土がないので虫やカビなどの心配がない
- 大きくならない
- 置く場所を選ばない
- 出したりしまったりできる
などです。
本物の植物にはどうしても虫がつきものです。
土や水、肥料など、虫が好むものを置くのでいささか仕方ないことでもあります。
(これらも、ちゃんと手入れをしていれば防ぐことができます)
そして大きくなります。
きちんと管理して、元気に育つのは嬉しいのですが、姿形が整わなくなったり、元気がなくなってしまったら植え替えも必要ですよね。
人工の植物は大きくもなりませんし、土も肥料も必要ないので安心です。
置く場所もどこでも大丈夫です。
エアコンの風が当たろうと、日陰だろうとへっちゃらです。
人工観葉植物や造花なら、環境に左右されずに、好みのものを選ぶことが出来ます。
さらに、季節や部屋のレイアウトにより、出したりしまったり自在です。
みなさんは、クリスマスツリーに小さな人工のもみの木を飾りませんか。
同じようにイベントに合わせて選べ、かつ簡単にしまえる。
これが人工の植物の魅力でもあります。
緑色は目と心を癒してくれる
「緑色は目にいい」とよく言われます。
冒頭の緑視率のお話の中でも出てきた、心理的生理的な効果と目の疲れを緩和してくれる効果が、この『緑』という色そのものと大きく関係してきます。
そして人工観葉植物や造花の『緑』でも、この効果は発揮されます。
目に見える光は可視光線とよばれ、その波長の長さが、色として認識されます。
波長の長い方から紫→藍色→青→緑→黄色→橙→赤となります。
紫のすぐ隣(波長がより長い)が紫外線、赤の隣(より短い)が赤外線です。
緑色は、この列の真ん中付近にある色です。
波長が長いものや短いものよりも見えやすい(認知しやすい)ため、目の負担が軽くてすみます。
人間の目が一番見えやすいのは、理論的には「明るい緑」や「黄緑色」だそうです。
色彩心理学では緑色は、気持ちを安定させ、心や体の緊張を緩めてくれるそうですが、その理由も、色の波長にありそうです。
私たちは日常の約8割の情報を、視覚から得ているとも言われています。
ですので、「目が楽だ」ということは体としても楽な状態なのです。
緊張を緩和してくれる「緑色」を意識的に取り入れることで、精神的な安定や安心感に繋がり、結果、体の緊張もほぐしてくれる、ということになります。
人工の植物なら触媒加工で抗菌・消臭効果も
植物がもたらしてくれる『よいこと』のひとつ、空気をきれいにしてくれる効果も、人工観葉植物や造花では、『触媒加工』という形で補われています。
人工観葉植物や造花のすべてではありませんが、光触媒加工や CT触媒加工を施したものもたくさん出ています。
光触媒加工は、酸化チタンに光をあてたときに起こる作用を利用した加工で、抗菌・消臭効果などがあります。
太陽光だけでなく、蛍光灯の明かりでも、大丈夫です。
トイレや洗面所などの狭いスペースなら、十分な効果が期待できます。
一方のCT触媒は、安全性の高いミネラルを元とした複合体の作用で、同じように抗菌・消臭効果が期待できるものです。
マイナスイオンを発生させ、空気もきれいにしてくれます。
この2つの触媒加工の違いは光が必要かどうか、という点です。
光触媒は日光や蛍光灯などの光を必要しますが、CT触媒は何も必要なものがありません。
加工している表面に触れたもの(臭いの発生物質や菌など)に、効果が発揮されます。
窓のないトイレや、ふだん締め切っている部屋だと、CT触媒のほうが向いていることになります。
触媒加工の効果は、半永久的と言われています。
お手入れも、毛ばたきやモップで簡単にできます。
気になるようでしたら、濡らした布で軽く拭いてください。
どちらの触媒加工も、そのあと日光に2・3時間あてるといいそうです。
森林浴効果をもたらしてくれる成分『フィトンチッド』も、いろいろな形で製品化されています。
通信販売の他、ドラッグストアやホームセンター、雑貨屋さんなどで購入できます。
色も形も大きさも豊富
ここでは、主に『人工観葉植物』や『造花』と呼んで来ましたが、他にも、『フェイクグリーン』『フェイクフラワー』、『インテリアグリーン』とも呼ばれています。
雑貨屋さんのほか、ホームセンター、生花を扱う花屋さんや、グリーンショップでもおくところが増えて来ました。
通販でも、大型で1万円を超えるものから、小さな数百円のサボテンまで揃っています。
可愛い草系のものは1000円前後からあります。
作り物感が気になる方は、葉の小さいタイプや、あまり見かけない珍しい植物がオススメです。
さらに、触媒加工のしていないものなら、100円ショップでも売られています。
こちらはyamakoが100円ショップで購入したものです。
陽の当たらない玄関と棚の上に置いています。
こういったものを並べるだけで、雰囲気が変わりますし、殺風景な玄関が明るくなります。
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今回は、人工観葉植物や造花について、ご紹介しました。
忙しい方のみならず、室内で猫さんを買われている方にもオススメです。
我が家でも、味見されたり、鉢ごと押し倒されて部屋が土だらけということがありました。
手間がかからず、安全なインテリアです。
ぜひ、ご活用ください。
◆参考サイト◆