キョウツカ・すっきりするブログ

医薬品登録販売者として長く勤務しました。ヘルスケアから料理・栄養、暮らしの情報まですっきりする話をご紹介します。

冷え性におすすめ、この冬は紅茶で温まろう

HatenaBlogの今週のお題「急に寒いやん」、今回も参加します。

 

こんにちは、医薬品登録販売者のyamakoです。

本当に、すっかり寒くなりましたね。

そろそろ、本気で『体を温めるもの』欲しくなっていませんか。

 

今回は、体の内側からほっと温めてくれる飲み物、『紅茶』をご紹介します。

 

温かい飲み物は星の数ほどありますが、とくに紅茶はいいことがたくさん。

しかも、特別なものでなくても大丈夫です。

種類も、セイロンでも、アールグレイでも、アッサムでも、何でもOK。

 

いつでもどこでも手に入る、身近な飲み物『紅茶』。

この冬は、紅茶で温まりましょう。

 

◆ ◆ 

 

 

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◆ ◆ 

 

紅茶が温めてくれるのはナゼ?

一般的に、発酵食品は成分中の"酵素"が体の代謝を促進、体を芯から温めてくれます。

これは紅茶に限らず、味噌や漬物、チーズなどでも、同じ効果が得られます。

ですが、実感しやすいのは、やはり飲み物ですよね。

製造過程で発酵している飲み物は、紅茶の他、プーアール茶、烏龍茶、日本酒や紹興酒などがあります。

 

ワインやココアもよく温まる飲み物として有名ですが、含まれているポリフェノールの血管拡張作用のおかげです。

 

 

紅茶にはどんな成分が入っているの?

ここからは、紅茶に入ってる成分について、少しご紹介したいと思います。

知っていると、ますます紅茶の効果を実感できるかもしれません。 

 

タンニン

ポリフェノールの一種で、"渋み"の成分として有名です。

紅茶の成分のうち、実に10%から20%はタンニンが占めています。

タンニンには、いろんな作用があると言われています。

がんの発生を抑える、抗酸化作用、抗菌作用などです。

 

医薬品登録販売者としてのオススメは、お腹を壊してしまったときに最適な水分補給飲料という点です。

下痢の時には、水分がよけいに出てしまう分、補給しないといけません。

 

水分をとるとますますお腹を壊すと思われがちですが、水分は補給していただくのが正解です。海外で飲む水や氷、『お腹がスッキリするお茶』などでの水分補給は気をつけましょう。その水分自体が原因の可能性があります。

 

紅茶に含まれるタンニンには腸壁の収れん作用があるので、腸の中で水分調整をしてくれます。

ただちに治るというものではありませんが、効果は期待できます。

ほどほどの熱さのものを薄めて少しずつ、飲んでみてください。

 

カフェイン

紅茶の成分の3%くらいがカフェインです。

例えば、コーヒーと比較すると、100mlあたり、

  • コーヒー(レギュラーコーヒー・インスタントコーヒーともに)は約60mg
  • 紅茶は約30mg

カフェインの含まれる量はコーヒーの半分くらいです。

 

カフェインは利尿作用や神経に対する興奮作用もあるので、そのあたりも考えてコーヒーか紅茶か、選んでもいいかもしれませんね。

 

テアニン

テアニンは、お茶に含まれているアミノ酸の一種です。

お茶の旨味成分で、テアニンが太陽光に当たるとカテキン(=タンニン)に変化します。

 

テアニンには、様々な効果があります。

すでに実験や各種検証などでわかっているのは、

  • 血圧の上昇を抑える
  • 脳や神経に働きかけリラックス、抗ストレス作用がある
  • 睡眠の質の改善
  • 免疫機能の活性化

などです。

 

例えば、カフェインで言えばコーヒー、テアニンで言えば緑茶の方が含まれている量は多いのですが、総合的にみて、『紅茶はいろんな効果が期待でき、かつ体を温めてくれる優秀な飲み物』と言えます。

 

 

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コーヒーと緑茶は体を冷やす?

先ほど出て来た、カフェインたっぷりのコーヒーと、テアニンの豊富な緑茶ですが、実は『体を冷やす飲み物』と言われています。

 

暖かい飲み物はいっとき、体を温めてくれます。

ですが、東洋医学では、食物じたいや加工の仕方で『体を温めるもの』と『体を冷やすもの』が区別されています。

 

食べ物では、

  • もともと寒い時期に採れる野菜(旬が秋冬)
  • 寒冷地で育つもの
  • 地中で育つもの
  • 水分の少ないもの
  • 製造過程で発酵しているもの

などが、体を温めると言われています。

具体的には、人参・ジャガイモ・玉ねぎ・かぼちゃ・れんこん・ごぼうなどです。

 

飲み物では、

  • 製造過程で発酵している紅茶、烏龍茶、日本酒
  • 根から作られるたんぽぽ茶やごぼう

他にも、

  • ポリフェノールが多く含まれるココア、赤ワイン
  • 生姜が入っている飲み物(しょうが湯やしょうが紅茶等)

など、血行を良くしてくれる成分が入っているものです。

 

南国育ちのコーヒーや、発酵させない緑茶は、『体を冷やす』グループに入ります。

だだし、寒い時期に飲んだからといって、悪影響があるということではなく、「体を温めたいなら避けた方がいいかも」くらいに、考えていただければと思います。

 

コーヒーはコーヒーで、緑茶は緑茶で、体に良い成分が入っています。

そのことには変わりはありません。

 

 

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ティーバッグで美味しい紅茶を飲みたい

ティーバッグで紅茶を入れても、「なんか今ひとつ、美味しくならない」と思っていませんか。

ここで、正しい入れ方をおさらいしてみましょう。

 

  1. お湯は、汲んだばかりの水道水を沸騰させたもの
  2. カップは温める
  3. まずカップに熱湯、つぎにティーバッグを静かに入れる(逆のこともあります)
  4. 箱や袋に書いてある時間(1分30秒から2分くらい)放置する→ゆすってはいけない
  5. 待つ間、(小皿でもいいので)できれば蓋をする
  6. 時間が来たら、ティーバッグを静かに出す
  7. 飲む

 

いろんなサイトをみてみた結果、一番多かった手順です。

蓋はしなくていい、取り出すときに多少揺すってもいい、というサイトもありました。

 

とにかく共通しているのは、熱いお湯カップを温める待つときは触らないという点です。

 

紅茶は美味しく成分を抽出するために『熱さ』が必要なようです。

ポットで茶葉を使うときも、ポットにカバーをかけたりしますよね。

カップティーバッグで入れるときでも、なるべく温度を高いまま保てるようにしてみましょう。

 

ちなみに、上記手順の通りにすると、渋みがなく、かつ紅茶の味が出て、美味しく入れられます。

揺すれば揺するほど、出はよくなりますが、苦く渋くなります。

お茶の種類や好みにもよりますので、これを参考に、入れてみてくださいね。

 

 

手軽なオススメの紅茶

 ◆のみやすいセイロンティー

 

今、yamakoが飲んでいるお気に入りのセイロンです。

ブランドにかかわらず、セイロンティーはまろやかで飲みやすい紅茶です。

ダージリンアールグレイは、それぞれ独特の芳香がありますが、そういった特別感を感じさせない(いい意味で)さりげなさが特徴です。

スーパーなどで、お手頃な価格で売っています。

(写真のパッケージにある"オレンジペコ"は葉の大きさの種別で、オレンジが入っている訳ではありません)

 

名高いリプトンのイエローラベルより、さらにまろやかでグイグイ飲めます。

 

 

バリエーション豊富なフレーバーティー

 

 

大好きなのに、たまにお店で見なくなると思っていたら、伊藤園のオレンジティーは冬季限定のようです。[伊藤園公式サイト]

口当たりが良く、ふわっと香るオレンジに癒されます。

 

紅茶のよいところは、フルーツやスパイスとの相性が良く、バリエーションが豊富なところです。

飽きずに楽しめ、自宅でのアレンジも簡単です。 

 

リプトンからも、フレーバーティーがたくさん出ています。

蒸らし蓋のついたダブルウォールのグラスや、タンブラーなどグッズも充実。

紅茶についての解説も豊富なので、何を飲んだらいいのかわからない方は、一度のぞいてみると選ぶ参考になると思います。

 

 

 

◆ ◆ 

 

 

今回は、体を温めてくれる紅茶をご紹介しました。

寒い季節はこれからが本番です。

温かい飲み物で、冬の快適生活を目指しましょう。

 

それでは、また。

 

 

 

 参考サイト 

茶事変

リプトン

テアニン[Wikipedia]

カフェイン[全日本コーヒー協会]

紅茶の入れ方[日本紅茶協会]

 

 

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