キョウツカ・すっきりするブログ

医薬品登録販売者として長く勤務しました。ヘルスケアから料理・栄養、暮らしの情報まですっきりする話をご紹介します。

そこに悪い人はいらない[ただ生活する系アニメ]

先日、Amazonプライム・ビデオのご紹介をしました。

読んでいただけましたでしょうか。

 

base2323.hatenablog.com

 

Amazonプライム歴がわりと長いので、いろんな方に宣伝したい気持ちはあります。

ですが、今回は、ちょっとマイナーなところを書いてみたいと思います。

 

 

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私yamakoは、ふだんはあまり漫画も読みませんし、アニメもほとんど観ません。

観るとすると、このAmazonプライム・ビデオで、なのです。

過去の作品がシリーズ全編一気に観られるので、その世界観に没入できます。

これが定額見放題の良いところですね。

 

そして、プライム特典で拝見してからすっかりファンになり、視聴できる期間はひたすら観つづけて、ついに漫画まで買ってしまったのが、こちらの2本です。

 

 

 ■ハクメイとミコチ(作:樫木祐人)

漫画『ハルタ』に連載中。

こびとたちの世界が描かれている。

年に一度1月に単行本が刊行されるのが恒例となっている。

 

しろくまカフェ(作:ヒガアロハ)

漫画『ココハナ』に連載中。

しろくまが営むカフェを中心としたお話。

漫画をコンセプトにした実際のカフェが高田馬場(東京)にあったが、宮古島(沖縄)へ移転する。

 

 

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みんな生活しています。

仕事をして、買い物して、食事して、旅をして。

その中でいろんなことが起こりますが、基本的に悪い人は出てきません。

最初は悪い人(正確には感じが悪い人?)でも、最終的には「あー、いい人だったなー」と思える展開です。

 

さらに原作の漫画とアニメが、いろんな意味で「ちがう」ことがありますが、この2作品に関しては、原作の雰囲気も大切にされていると思います。(制作される過程で何があったかはさておき)

 

ドキドキハラハラの展開、奇妙な事件、不正を暴いて悪を倒す、のような作品ではないので、そのあたりはご了承ください。

 

 

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▼ ハクメイとミコチ ▼ ガテン系スモールワールド ▼

 

 

身長9センチくらいの彼女たちの世界は、私たちも知っているものであふれています。

コーヒー豆やプチトマト、魚にフクロウ。

そんな普通のものが、彼女たちの視点から描かれることで、新鮮で不思議な、魅力溢れる世界に変化します。

ちなみに、9センチは例えば"液体ムヒ(50ml)"のボトルくらいの大きさです。

 

そして登場する人、動物、昆虫、みんな生活があり、仕事があり、働いて悩んで、頑張っている。

性別とか、こびとかイタチか、猫かたぬきか、そんなことで差別されることはありません。

ですが、それぞれの大きさや力で認識、配慮されたりすることはあるのです。

これは言わば「理想」ですよね。

選ぶことのできない「生まれてきた大きさや形」ではなく、その人の能力や適正と熱意で生きる場所が与えられる。

そこで生きる。

 

そのせいか、わりと物語全体が「ガテン系」と言いますか、技術職のみなさんがあふれています。

 

ミコチが料理上手なこともあり、出てくる料理もとても美味しそうです。

「どんな味だろう」とか、「現実の材料なら何を使うだろう」とか、視覚のみならず嗅覚味覚も総動員でイメージがふくらみます。

ゆえに、観ているだけでお腹も空きます。

 

先日もツイッターに書きましたが、夜中に飲みながらのんびり観るのに最高ですね。

なぜなら、登場するみなさん、けっこう酒好きです。

飲みのシーンも多いのです。

しかも幸せな一杯、楽しい酒席です。

 

アニメの鑑賞の仕方としてはどうかと思いますが、すんなり楽しめる作品です。

 

 

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▼ しろくまカフェ ▼ 動物たちのロハス生活 ▼

 

 

 

カフェを経営するしろくまさんと、そこに集うお客様たちの物語。

ここでもみんな働いています。

「絶対に毎日働くのはイヤ」というパンダくんも、(一応)動物園でアルバイトしていますし、アニメではいつもカフェでのんびりしているペンギンさんも、漫画ではちゃんと働く場面があります。それに実はお金持ちです。

 

面白いのは、動物のじっさいの特性を生かしたお話があるということです。

いつもゴロゴロして寝てばかりのパンダくんですが、パンダという動物が1日に12〜16時間も寝る習性なので、仕方のないことなのです。

 

女の子たち(ペンギンの女子)の顔が見分けられないペンギンさんですが、ペンギンは顔の識別が苦手という話も。(諸説あります)

 

他にも、グリズリーさんが、冬眠中によくしろくまさんに呼び出されていますが、グリズリーの冬眠(冬ごもり)は寝っぱなしではなく、たまに起きて、ふらふら出かけるそうです。

 

食べ物や、そもそも会話していることなど、全部が事実にそっているわけではありませんが、意外なところで「あー、本当にそうなのか」と勉強にもなります。

 

かれらの世界では、「動物」はやはり「動物」という視点で描かれています。

たまたま町を訪れたサラリーマンは、働いている動物を新鮮な気持ちで見ています。

「偏見」について自分でも話していますが、動物たちに対して特別な見方をしているのは確かなようです。

 

でも、やはり。

ここでもみんな自分のできる仕事を探し、頑張っています。

ときには人や他の動物の力も借り、ときには頑固に地道に一人で粘り。

基本的には自立して、生活しています。

そこには、多少のずるさやいい加減さはありますが、悪い人は存在しないのです。

 

 

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実際のところ、私たちは日常では、いろんなことに遭遇します。

不愉快に思うこと、焦ること、悲しくなること、困ること。

小さなことでも、ストレスになりそうな出来事が散りばめられています。

 

 

どこかにひっかかって忘れられそうもなかったり、思い出さなきゃいいのに思い出してまたイヤな思いをしたり。

モヤモヤしますよね。

 

そんなときは、「悪い人がいない物語」がよく効きます。

現実の生活でどうしても避けられなくても、物語の中だけは話は別ですから。

生ぬるいと言われようが、気持ちが落ち着いて、のんびりできるのが一番です。

 

心がざわざわしたら、ぜひ、こちら2作品を観てみてください。

 

▶︎ ハクメイとミコチ[1話24分全13話]

▶︎ しろくまカフェ[1話24分全50話]

 

 

それでは、また。

 

 

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小さくなったら、何をしたい?