こんにちは。
家で過ごす時間が大好きなyamakoです。
さて。
今回はオススメの映画(DVD)のご紹介です。
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以前、こんなツイートをしました。
ずっと前に観たアリス、またどうしても観たくなってDVD😅購入。未だDVD派です😁仕事が終わったらゆっくり観ます❤️ #おすすめ映画 #アリス #TimBurton pic.twitter.com/498sZxLS4i
— yamako (@base23231) 2021年1月24日
ティム・バートン監督の『アリス・イン・ワンダーランド』は、2010年に日本で公開されたアメリカ映画です。
yamakoは公開当初に3D版を映画館で鑑賞しました。
ティム・バートン監督が大好きなので、日本公開をとても楽しみにしていました。
しかし、気合を入れて3D版を選んだのですが、はじまってすぐに肝心の3Dに酔ってしまい、ほぼ全編、メガネなしで観るはめになりました。
ボケまくる映像。色だけが鮮烈で、楽しいやら情けないやら。
苦い思い出です。
そんな訳で、DVDを購入して、やっとちゃんと観られたということになります。
続編の『時間の旅』も一緒に買ってみました。
我が家ではDVDしか観られませんが、映像がとてもきれいなので、ブルーレイならさらに楽しめるのではと、しみじみ思いました。
映像と言えば、"ティム・バートン監督"というところで、すでに好き嫌い論争が起こりそうですね。
yamakoは大好きです。
さて、ここから映画の内容についてのお話です。
少しだけネタバレがありますので、ご注意くださいませ。
この映画は2編とも、『不思議の国のアリス』を題材にしつつも、実は原作とはちょっと違うストーリーです。
主人公のアリスは、2作品、どちらも子供ではありません。
1作品目は、原作で少女だったアリスが、すでにプロポーズされるお年頃(19歳)になっていて、原作の後日談という位置付けです。
さらに2作品目の『時間の旅』が制作されるまでには、6年という歳月が流れていますが、主役の女優さんを変えることなく、アリスは大人の女性として登場します。
『家族』であったり、『仕事』であったり、『過去』であったり、彼女をとりまくのは、現代でも私たちを悩ませる問題の数々。
つまり、主人公のアリスは夢みがちな少女ではなく、自ら考え、信念を持ち、その信念のために戦う女性です。
もちろん、私たちが、実際に剣をとって戦うことなどありませんが、立ち向かう姿に、ちょっと背中を押される気がするのです。
「やってみなければわからない」と。
ここで少し、本のお話を。
『不思議の国のアリス』が発表されたのは、1865年。
児童文学の古典とも言うべき作品です。
書籍としてはあまりにも有名な『不思議の国のアリス』。
ですが、かなりクセ強めな作品なので、意味がわからず途中で挫折、あるいは怖くてちょっと…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
話そのものが夢物語、奇想天外なものです。
物語のベースには日本人にはあまり馴染みのない"欧米の古いお話"や"言葉遊び"がたくさん盛り込まれています。
馴染みのない文化が、さらに不思議が散りばめられたエピソードで展開していく。
ゆえに、内容的にもついていくのがなかなか大変です。
しかも日本語版の翻訳が、ちょっと独特な雰囲気を醸し出していました。
原作が古いということは、つまり翻訳版も古くからあり、まず手にとるとなると、多くの場合はそういった翻訳版でした。
現代の読みやすい翻訳とは文体が違います。
味のある文章とも言えますが、かなり風変わりで、実際わたしは読みづらいと感じてしまいました。
そういった意味で、原作の『不思議の国のアリス』や、原作に忠実なこれまでの作品でアレルギー反応が出てしまう方には、むしろこの映画は向いています。
本を読んで、『何が面白いんだろう』と思ったみなさま。
この映画を観れば、「ああ、なるほどね。そういう世界観だったんだ」と、ある意味、納得していただけるかと思います。
ストーリーが現代的(とくに2作目の『時間の旅』)なので、原作を知らなくても大丈夫です。
まったく問題ありません。
むしろ原作のファンの方、思い入れがある方には、不満の残る映画かもしれません。
それこそ「話が違う」と言ってしまえばそれまでです。はい。
もし、『不思議の国のアリス』を、本でまた読んでみようかなと思われた方には、可愛いイラストの現代版をご紹介します。
挿絵も何もかも、現代の子ども向けにアレンジされた作品です。
とても読みやすくわかりやすい翻訳です。
今では古典とも言える『不思議の国のアリス』も「現代で出版されたらこんな風な仕上がりだったのかな」と楽しめるのではないでしょうか。
この「ベースとなった昔話とはちがって、主人公自ら剣を持って戦う」という展開は、『白雪姫』でも観ることができます。
▼コチラです▼
観た時は衝撃をうけましたが、今どきの物語は、こうでなくてはいけません。
『白雪姫』は子供が読む物語としては美しく、夢がありますが、現実的ではありません。
女性は『いつか王子様が助けに来てくれる偶然』を待ち続けなければならないのでしょうか。
現代の女性像を反映した娯楽映画として楽しむには最高だと思います。
スカッとします。
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今回ご紹介した映画が、ひまつぶし、そしてストレス解消、さらに家族の話題作りにもなれば、と思います。
それでは、また。
[2023.5.28 加筆訂正しました]