こんにちは。
医薬品の登録販売者資格者のyamakoです。
みなさんは、夜中に足がつって目が覚めたことはありませんか。
ほとんどの方が経験があるのではないでしょうか。
あの痛さは、本当に涙が出るほどですよね。
なぜ、ふくらはぎがつるとあんなに痛いのか、実はまだ解明されてはいないそうです。
今回は、足がつるときの傾向と対策、ご紹介いたします。
◆ ◆ ◆
◆ ◆ ◆
足がつる=筋肉の異常収縮には、対処・改善するための方法がいくつかあります。
まず、それをご紹介します。
今、足がつって痛い!
一番一般的で即効性があるのは、『つっている(収縮して固まっている)部分の筋肉を伸ばす』方法です。
ご存知の方も多いと思いますが、
- ふくらはぎならつま先を持って、手前に(自分側に)倒す
- 手が届かない方、あるいは出先だったら、壁に手をついてアキレス腱を伸ばす感じで、ふくらはぎの筋肉を伸ばす
収縮した筋肉を、まずは伸ばすことで、回復しやすくなります。
足首や足の指、足の裏なども、同じ要領で「筋肉が伸ばせる」方向を探してみてください。
息がつまるくらいとても痛いですが、ちょっとの辛抱です。
ふくらはぎでは、まだ本格的につりはじめる前で、ぴくぴくしている状態なら、足の裏全体を床にぴったりとつけ、体重を少しかけるだけで、おさまる事があります。
職場の柔道整復師の方にきいた話では、とくにふくらはぎの筋肉がよくつるのは、足首が伸びているとき、足の裏が浮いているときだそうです。
(yamakoは実際につりそうな時に、ベッドのへりに腰掛けて床に足をついてみた事があります。たしかにふくらはぎはおさまりましたが、そのあと足の指がつったので、万能とはいかないようです)
このあとでご紹介する漢方薬も即効性があるので、危ないなと思ったら飲んでおくといいかもしれません。
腿やお尻の筋肉など、どう伸ばせばいいかわからない時は、無理に動かさないで撫でるくらいで様子をみましょう。
もし痛みが治まらないようなら、怪我の場合もありますので、病院でみてもらった方が安全です。
痛みが引いてきたら、マッサージをして血流を良くします。
指や、首筋、腰や脇腹なども、とりあえず「つっている(硬直している)筋肉を伸ばす」、無理そうなら手で押さえて様子をみてみます。
筋肉の異常収縮だけなら、しばらくすれば緩んできます。
つらいですが、ちょっとの間、我慢してしのいでください。
あまり頻繁なら相談しましょう
筋肉の硬直が、病気のせい、ということもありえます。
筋肉のつる回数が多い、手足が痺れる、むくむ、口が渇く、倦怠感があるなど、全身で何か症状がみられる方は、まずは整形外科でご相談ください。
もし持病があって薬を飲まれている方は、まれに薬の副作用という場合もありますので、かかりつけの先生にお話ししてみてください。
どうして足はつるの?
原因はいろいろ考えられます。
- 脱水状態
- ミネラル不足
- 体の冷え
- 筋肉疲労
- 加齢による筋肉の減少
などです。
明け方に足がつることが多いのは、脱水状態になるからとも言われています。
脱水状態やミネラル不足を補うためには、寝る前に、スポーツドリンクなどを飲んでみましょう。
ただ、その際に、冷たいものをぐっと一気に飲むと、すぐにトイレに行きたくなるかもしれませんので、一口ずつゆっくりと、できればあまり冷やさずに飲んでくださいね。
体の冷えは、夏でも冷房器具が原因で起こりますし、冬でしたらなおさらです。
ゆるめの靴下やレッグウォーマーで、足(足首やとくに指がつりやすい方はつま先も)が
冷えてしまわないように注意しましょう。
締め付けすぎも血行が悪くなるので、ぬげない程度で十分です。
加齢による筋肉の減少は、日々の軽い運動でも防ぐことはできます。
急激な運動は筋肉はもちろん、関節や骨の負担になることがあります。
少しずつ気長にできるウォーキング、ラジオ体操など、もっと動ける方はもちろん積極的に体力と筋力を維持できるように続けてみましょう。
たくさん運動したあとは、疲労物質が筋肉にたまらないように、ストレッチやマッサージで血行をよくします。
靴にも注意が必要です。
かかとが高い靴や逆にペタンコな靴、ともに足に負担がかかっています。
サイズの合っていない靴も同様です。
靴が原因の場合は、履いているときから、すでに違和感があることも多いと思いますので、できるだけ中敷など工夫して、足への負担を減らしてあげましょう。
予防のためや、足がつりそうな時に服用できる漢方薬もあります。
いろんな製薬会社からいろんな名前で出ていますが、こちら(左)のロート製薬『ツラレス』と小林製薬『コムレケア』以外は、だいたい配合されている漢方薬の名前そのまま『芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)』(右)です。
漢方薬は顆粒や細粒とよばれる小さな粒のことが多いので、苦手な方向けに、錠剤やゼリーもあります。
漢方薬は医薬品です。
飲んではいけない方もいます。
心臓の悪い方は、こちらの薬(芍薬甘草湯)はのめません。
他に、高齢の方、現在お薬を飲まれている方、高血圧や肝臓の悪い方、妊婦されている方も、買う前に医師や薬剤師、登録販売者にご相談ください。
毎日の食事で足がつるのを防ごう
■ミネラル
小魚や牛乳など乳製品、ひじき・ワカメ・昆布などの海藻類、ナッツ類、緑黄色野菜
■血流を改善する
肉や魚類のタンパク質、青魚のEPA、酢や梅干し、柑橘類のクエン酸など
■筋肉疲労の改善
タウリンはイカ・タコ・貝類などから、ビタミンB1は豚肉やレバー豆類から摂取可能です
他にも、体を温めるものには、生姜やシナモン、唐辛子、コショウなどスパイス類も豊富にあります。
スパイスとはいえ、大量に食べると、体によくないものもあります。
食事での効果は、とてもゆっくりした穏やかなものですが、自分の体を考えながらしっかり食事をとることで、「足がつる」という悩み以外の部分でも、きっとよい効果をもたらしてくれます。
食事全体のバランスを考えて、いろんな食材を試してみましょう。
◆ ◆ ◆
足がつると、本当に痛いですよね。
できればさけたいものです。
今回ご紹介した対策が、少しでもお役に立てば幸いです。
それでは、また。
◆ 参考サイト ◆
漢方薬で治る!? 就寝中の痛い足のつり!おすすめ漢方薬と予防ポイント[Kampoful Life-Kracie-]
◆ ◆ ◆